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脳神経外科(片側顔面けいれん)

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脳神経外科

片側顔面けいれん

1.けいれんの特徴

左右のどちらか片側だけの顔面の筋肉がぴくぴくけいれんをおこす病気です。目の周囲からはじまり、数ヶ月から数年経過して、同じ側の口のまわりなど顔の下の方の筋肉へとひろがってゆきます。けいれんもひどくなるとひきつれて目を閉じてしまうようになり、車の運転などが危険になってしまうこともあります。緊張した時や、寝不足のときなどは、けいれんが増強する傾向が見られます。通常、左右どちらかにみられ両側にみられることはありません。

2.原因

頭蓋内の小脳橋角部というところで顔面神経を動脈が拍動性に圧迫刺激することによって、顔面神経が過敏な状態となり、顔面の筋肉を動かそうとしないのに、無意識にぴくぴくと引きつれるように動いてしまう病気です。

3.診断

上記のけいれんの特徴をもつということが診断としても重要です。それに加えて、誘発筋電図の検査による診断も行います。
画像検査では、MRIとMRアンギオ検査を行い、顔面神経を刺激している動脈を同定し、また、脳腫瘍や血管奇形などがこの病気に関与していないことを確認します。

4.手術治療

神経減圧術を行います。顔面けいれん側の耳の後ろ、約6-7cm皮膚を切開し、500円玉くらいの大きさの穴を頭蓋骨に開けます。その穴から、脳神経外科手術用顕微鏡を使用して、動脈による顔面神経の圧迫を解除します。
手術中にも筋電図検査を行い、手術操作の目安にします。
いままでの我々の経験からは、この手術によって、顔面のけいれんは快方へ向かいますが、術後一過性のけいれんの残存が約半数の患者さんに見られます。けいれんが見られても術前のけいれんと比べると軽いことが多く、次第にけいれんの程度は軽減され、けいれんの回数も減少し、いずれは消失します。圧迫血管から細くても重要な血管が出ることがあり、その血管の温存などのために手術操作に限界が生じることなどから、最終的な手術治癒率は約90%くらいです。
次に記載しましたボトックス治療の効果が悪い場合や反復注射治療をさけるために、ボトックス治療をやめて手術治療を受けることも可能です。

5.ボトックス治療

高齢者や全身合併症のために、全身麻酔や術後合併症のリスクが高く、神経血管減圧術が困難な場合、また、手術を希望されない患者さんに対して、症状を少しでも軽減する目的でボトックス治療を行っております。薬が少ないとけいれん消失の効果が少なく、薬が多いと顔面筋麻痺となる危険はありますが、次第に注射の量を調整してゆくことで、ある程度けいれんの状態を安定させることが可能です。平均して約3ヶ月でその効果が消失してきますので、再治療が必要となります。当院では、神経内科にてこの治療を行っております。