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外科・乳腺外科(肝胆膵疾患)

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外科(消化器外科)

肝胆膵疾患

 肝胆膵領域の疾患にたいし、良性の胆嚢結石や胆管結石から肝臓癌、胆道癌、膵臓癌等の悪性疾患まで幅広く診療を行っております。
 この領域は解剖が複雑で、手術の難易度が高く、より専門性の高さが必要とされています。当院は学会認定の肝胆膵高度技能指導医が在籍し、高度技能が要求される高難易度手術が数多く行われており、かつ、手術成績が良好な施設だけが認定される高度技能専門医修練施設の認定も受けており、大学病院や癌専門病院のような、より高レベルの診療が行えるよう、日々努力しております。

1.肝疾患

 原発性、転移性の肝腫瘍や胆管、胆嚢から発生した悪性腫瘍に対し肝切除を行います。年間の肝切除件数は25例前後です。病変の状態、肝臓の機能、全身状態、患者さんやご家族のご意向などを十分に検討し治療方針を決定します。
 検査の画像から肝臓や周囲血管の詳細な3D画像を作成し、綿密なシミュレーションを行います。これを元に、より安全で侵襲が少なく、確実に病変をすべて取り除ける手術をプランニングします。
 術式は部分切除から血管合併切除を伴う拡大肝切除まで様々ですが、近年では技術も向上し、安全性を担保した上で腹腔鏡手術に積極的に取り組んでいます。現在では区域切除や葉切除等の大きな手術も保険適応となり、当院では保険適応のある肝切除術の約半数が腹腔鏡で行われています。
 血管合併切除を伴う肝門部領域胆管癌等の高難易度手術では、大学病院と方針を共有し、当院での手術に大学のエキスパートを招聘したり、手術自体は大学病院をご紹介させていただいた上で、大学で当院スタッフが参加して行い、術後状態が安定したらまた当院で術後管理をさせていただいたり、といった連携をとって、地域の皆様のニーズに応えられるよう配慮しております。
 手術以外の治療としては、ラジオ波焼灼療法(RFA)などの局所療法や経動脈的腫瘍化学塞栓療法(TACE)などを消化器内科や放射線科と共同で行っています。

2.膵領域腫瘍

 膵臓領域の悪性疾患に対する手術は例年20~25例程度を行っています。病変を完全に取りきることができる(根治性が得られる)と判断した場合には、積極的に近傍の主要血管である門脈や腹腔動脈の合併切除も行っています。周囲への浸潤が強く、切除が困難と考えられる症例には、まず、抗がん剤による全身化学療法やそれに放射線を併用した化学放射線療法を行い、病変の縮小や遠隔転移が出現しないことを確認した後に根治手術を行う治療を取り入れ、切除率や予後の改善を図るとともに、患者さんに不要な手術侵襲を加えることを避けるように心がけています。
胆管の閉塞により黄疸を来している症例では、必要に応じて術前に内視鏡的(ENBD,ERBD)、あるいは経皮的(PTBD)に胆管のドレナージを行い、残念ながら、手術適応とならない症例では、胆管の狭窄部にステントを挿入して胆汁の流れ道を確保し、QOLの改善に努めています。
 膵体尾部の嚢胞性腫瘍や内分泌腫瘍などの低悪性度腫瘍に対しては、積極的に腹腔鏡下手術を導入し、低侵襲治療を目指しています。

3.胆石

 胆嚢結石や総胆管結石に対する手術は、年間約100例を行っています。胆嚢結石に対しては、急性胆嚢炎の緊急手術も含め、全例腹腔鏡下手術の適応としています。腹腔鏡下の観察で、胆嚢周囲の炎症の影響が強度で手技的に困難と判断された場合には、安全な手術を行うため開腹手術に移行する場合もありますが、開腹手術に移行する割合は年間で5%前後です。
 総胆管結石に対する治療は、消化器内科と共同で、ERCPによる内視鏡的治療を第一選択としています。結石の大きさ、数、十二指腸乳頭部の解剖学的要因等により、内視鏡的治療が困難な場合には、総胆管を切開して結石を除去する手術を行いますが、近年では、これも腹腔鏡下での処置を第一選択とし、より負担の少ない手術を行うことを目標としています。