診療科・部門紹介
  • 埼玉病院のご案内
  • 診療科・部門紹介
  • 患者さんへ
  • 医療関係者の方へ
  • 職員募集
  • 交通アクセス

呼吸器外科(概要)

埼玉病院 トップ > 診療科・部門紹介 > 呼吸器外科(概要)

呼吸器外科

呼吸器外科へようこそ

当科ホームページをご覧いただき有難うございます。
当院では平成21年4月1日から、胸郭・胸腔内病変を扱う胸部の外科として「呼吸器外科」が開設されております。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
当科ホームページの内容は、すべて当科医師が執筆したもので、当院ホームページ委員会の閲覧・許可を経て、掲載されています。医学的な正確性には細心の注意を払いつつも、難解な専門用語や数字の羅列などを極力避けて、記述するよう努力いたしました。

多くの皆様に、閲覧していただいております【呼吸器外科診療Q&A】は、左欄のフレームより該当ページへお進みください。用語や病気、治療法などの解説もQ&Aに掲載しておりますので、併せてご覧ください。

 → 取り扱っている疾患治療方針などはこちらを
   ご覧ください。



開設までの経緯

呼吸器外科が取り扱う病気の中で、最も代表的な疾患が肺癌です。肺癌が我が国で近年急増していることは御承知のとおりですが、実はこの肺癌の診療にあたるべき呼吸器外科医は、全国的に希少な状況が続いており、これまで不足していると言われてきた麻酔科医の1/4、産婦人科医の1/5(当該学会の会員数比較)しかいません。当院があるのは、東京23区との境界近くの埼玉県南部地域ですが、残念ながら、この地域に常勤で働く呼吸器外科専門医は、ほとんどいません。この状況は、隣接する東京都練馬・板橋両区の北部地域まで範囲を拡げてみても同様で、病院内に呼吸器外科が標榜されていても、実際に診療にあたっているのは、心臓外科や一般(消化器)外科の医師であったり、非常勤の医師が外来だけ行っていたりということが少なくありません。そのような名ばかりの呼吸器外科では、結局、難しい話や手術は別の病院で、ということになりがちです。当院でも、過去そのような体制で、肺癌の診療が行われていました。そこで、平成21年の新病棟建設を機に、肺癌をはじめとする呼吸器の本格的診療を開始するため、まず平成20年秋に呼吸器内科が、さらにそれから半年遅れて平成21年春に呼吸器外科が開設されました。これで、当地域にお住まいの方も、混み合う交通機関を利用して、遠く都心や県内でも不慣れな土地まで、肺癌診療に通う必要は無くなり、地元で肺癌の検査から診断、治療に至るまで完結できるようになりました。


充実のスタッフ

当院の歴史から見れば、当院の「呼吸器外科」は、開設されてまだ日が浅い診療科ですが、赴任したスタッフは新米ではありません。都心の大学病院はもちろん、がん専門病院、結核治療施設、じん肺専門病院、高度救急センター、肺がん検診機関などなど、呼吸器疾患に関連する様々な診療現場で研鑽を積み、全員が呼吸器外科専門医資格を持っています。医師として10年から30年以上と豊富な経験を持つ医師で構成されています。広く呼吸器外科領域全体に、多くの臨床経験を持って、当院に赴任しております。特に、胸腔鏡手術の分野では、先駆的業績を上げており、内容の一部は国際学術誌に掲載されております。この領域では、20年以上の経験をもっています。スタッフ紹介には、簡単なプロフィールも掲載しておりますので、ご覧ください。


当科の特徴

開設以来、当科では特に胸部の内視鏡手術(胸腔鏡手術と言います)を、診療の軸に、手術を展開して参りました。胸腔鏡手術は、開胸手術よりも手術時間はかかりますが、手術直後の回復は早く、胸腔鏡手術を受けられた方はもちろん、その経過をご覧になった関係者・ご家族の多くが、その経過に驚かれます。

私どもは、胸腔鏡手術の開発当初から、この手技に取り組み、それまで実施が難しいと考えられてきた様々な手術で、胸腔鏡を使って手術を成功させてきました。その実績を携え、当院に呼吸器外科を開設しています。その後も、胸腔鏡手術の技術を、更に発展させて、対象となる疾患や病状を拡げており、当科にとって、通常の呼吸器外科手術で、今や、開胸手術でなければできない手術など、もうほとんどないと言っても過言ではないと言えましょう。実際、当科で手術を希望される方のほとんどが、胸腔鏡での手術を選択されており、結果として、全身麻酔手術の大半(9割以上)が、胸腔鏡手術で実施されています。しかも、そのほとんどが、胸腔鏡手術の中でも最も技術的難易度の高い<完全鏡視下>胸腔鏡手術です。


安全管理と説明責任

安全性と説明には十分配慮しております。胸腔鏡手術の利点だけでなく、限界や欠点も熟知しており、胸腔鏡手術を強要したり、無理な手術をお勧めしたり致しません。一度当科外来で手術の説明をじっくりお聞きください。外来では採算度外視で、時間を掛け説明を行っております。当院での手術が不安であれば、他院をご紹介しております。治療の選択権は患者本人にあるという姿勢は堅持しており、当科での説明をお聞きなれば、納得いただけるはずです。


なぜ当院で手術を勧めるか

ご承知のように、麻酔科医など一部の診療科では、医師不足が深刻で、著名ながん専門病院や呼吸器専門病院などであっても、麻酔科医の確保に苦労している病院はたくさんあります。『実は外科医が麻酔をかけている』とか『勤務時間が過ぎたら、麻酔科医が(手術途中であっても)帰宅して不在になる』と言うような話もよく聞きます。例え外科医が優秀でも、果たしてこのような病院で安心して手術できるでしょうか。嘘や誇張ではなく、そういう病院はたくさんあります。非常勤と言う名のアルバイト医師で成り立っている病院は多いのです。心臓病のある方、夜、不整脈が出たらどうするのでしょうか。当院のように、24時間循環器科医が常駐している病院はそう多くありません。当院の呼吸器外科以外の診療科、例えば麻酔科のページもご覧ください。当院には、十数名の麻酔科医が常勤医として在籍しています。高齢化が進む中、手術の病院選びは、手術を執刀する外科医だけでなく、それを支える診療科が充実したところでなければなりません。過去の手術件数だけで病院を選ぶのは、もう終わりです。


今後も続く呼吸器診療の充実強化

当院では、平成21年に建設された現病棟への全面移行を機に、呼吸器疾患に対する診療体制の拡充が図られてきました。その後も、呼吸器外科だけでなく、相棒でもある呼吸器内科も大幅に増強され、当院での呼吸器領域の診療体制は質・量ともに充実しております。また、外科とともに手術治療を担う麻酔科は、十分なマンパワー(常勤麻酔科医)を擁しており、万全の体勢です。呼吸器内科医や麻酔科医だけではありません。肺癌の放射線診断や放射線治療を行う放射線科医、最終組織診断を下す病理医など、医師・専門医が多数常勤しております。

ゼロからスタートした当科も、ここまで着実に実績を積み上げて参りました。すでに呼吸器外科専門医基幹施設、呼吸器内視鏡学会認定施設などの施設認定も頂いております。これらの認定を受けるには、専門医を育てるにふさわしい設備や指導体制、診療実績が必要ですが、開設間もない当科には、既に十分な内容が整えられているとの評価がなされたものと思います。当科には、呼吸器外科専門医が3名常勤していますが、3名以上の専門医が常勤する呼吸器外科は、人口730万の埼玉県内でも数か所だけです。(呼吸器外科専門医合同委員会ホームページ調べ、H30年7月1日現在)

平成30年度より稼働の新病棟には、新たに感染症病床を備えた呼吸器病棟ができます。これまで個別に開設され、別フロアで診療をしてきました呼吸器内科・呼吸器外科は、今後、呼吸器センターとして、この呼吸器病棟に集約されます。呼吸器内科と呼吸器外科で分散していた外来ブースも、平成31年度には一か所に集約されます。当院の呼吸器診療は、開設10年を経て、外科・内科間での連携を更に強め、ハード・ソフトとも最新・最良を目指して、今後も日々努力していく所存です。


呼吸器外科手術の今昔

胸部の手術というと『胸の形が変わってしまうのでは』とか、『死ぬまで酸素が必要になるのでは』とか、今でもご心配の方があるようです。しかし、それはもう遠い昔の話のこと。胸部の外科治療は、ここ十数年の間に驚くほど変わり、いまでは術後の回復も早く、80歳を超える年齢の方でも、肺癌手術の後、わずか4-5日で退院されています。術後の入院期間は今や、「もうちょう(虫垂炎)」並か、それ以下です。

もちろん、手術は気軽に受けると言うわけにもいきません。また、手術を受けるには、相応の覚悟と自制が必要となることも事実です。ただ、もし高齢とか持病があるとかの理由だけで、手術を避けようとしておられるなら、あるいは、やっぱり都心の病院でなければダメだろうとかお思いなら、一度当科外来にお越しになり、私どもの話をお聞き下さい。そして、わからないことがあれば納得がいくまでご質問ください。

既に多くの方が当呼吸器外科で手術を受けておられます。どうぞ「埼玉病院の呼吸器外科」をご利用下さい。