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呼吸器外科(診療方針(基本姿勢))

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呼吸器外科

診療方針~基本姿勢

基本姿勢

私どもは常に国内最高水準の医療を提供することで、地域医療に貢献できるよう、鋭意努力しております。
私たち呼吸器外科の手術に対するモットーです。

(1)治療として成り立つ手術を行う

病気は取れればよいと言うものではありません。あくまで治療として科学的に意味のある質の高い手術でなければなりません。実績や宣伝のために、むやみに手術を強要したり、不要な手術までお勧めしたりいたしません。1件1件の手術を丁寧に行い、手術件数を他施設と競いません。

(2)歩いて入院した人は歩いて帰れる手術を行う

技術的に病巣が取れても、その人の生活が成り立たなくなっては本末転倒です。これを見極めるためには、深い知識と十分な経験が必要です。ただ単純に年齢や検査の数字だけで判定するだけなら、機械が判定しているのと同じです。人間が判断することの意義を大切にしています。

(3)治療手段の最終決定権は患者にある

外科治療に当たっては、意義・危険性など時間が許す限り説明をし、納得をいただた上で、治療(手術)を実施します。手術をお受けになるか否か、ご家族の方も含め、充分お話合いの上、ご自身で決断してください。痛いも、辛いも体験しなければならないのは患者御自身です。嫌々手術を受けても決して良い結果は期待できません。

(4)病名は隠さず告知します

病名も含めて、私どもが理解している知識や持ち合わせている情報は全てお話します。納得がいかない場合や、他の施設での治療をご希望であれば、他施設へご紹介させていただきますので、遠慮なくお申し出ください。

私たちは、常に「もし自分が同じ条件であったらどのような手術を受けるか」を基準に考え、治療を計画提案しております。治療が複数ある場合は、それぞれ利点や欠点とともに提示いたします。特定の治療方法に誘導しないために、あえて個人的な意見や感想は申し上げないようにしています。ご容赦ください。

具体的には

胸腔鏡を使った手術の普及と適応拡大を目指しています

当科スタッフは、開発当初から内視鏡手術(胸腔鏡手術)に取り組み、肺癌や縦隔腫瘍、自然気胸や重症筋無力症などに早くから応用し、普及にも努力して参りました。胸腔鏡を利用した肺がん手術の普及のカギと言われ、特に困難とされていた縦隔郭清術の手技を確立させ、開胸でも難しい気管・気管支を再建する手術などでは、世界的にも例がない難易度の高い手術を、胸腔鏡下に成功させて参りました。胸腔鏡手術は良性疾患のみとか、小型の肺癌のみとか、制限された範囲の病気にしか行わない呼吸器外科もありますが、当科では、可能と判断できるものは胸腔鏡での手術を遂行しており、開設以来、大半の手術が胸腔鏡を使った手術で行われております。

心臓外科や整形・形成外科と協力した大きな手術(拡大合併切除術)も行います

一方で人工心肺装置を使っての肺・心臓の同時手術のような大きな開胸手術も実施しています。同じ呼吸器外科でも、施設によっては、頸部(首)の手術や、心臓外科的な手技を必要とする手術を取り扱わないところもありますが、当科では、手術に必要なら、心臓や大血管に病変が及ぶならば心臓血管外科医と、喉頭や食道などでは耳鼻咽喉科医や消化器外科医と、胸郭や骨に関わるときは形成外科医や整形外科医と協力しながら手術を計画・実施します。幸い当院には経験豊富で協力的な各領域の専門医が常勤しております。

集学的治療に取り組みます

集学的治療とは、手術か薬かというような、何か一つの単独での治療手法で疾患を治そうとするのではなく、多種多様な治療手段を組み合わせて治療に取り組むやり方のことです。当院には呼吸器外科だけでなく呼吸器内科の双方に、地域の呼吸器診療の基幹病院に相応しいスタッフが質・量ともに揃っており、放射線科や麻酔科、病理検査科などとも協力しながら診療にあたっています。定期的なカンファレンスはもちろん、随時これらの診療科と連絡を取り合い、治療を進めています。手術を補完する抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療などを組み入れた集学的治療も、これらの関連診療科とともに行います。

新しい治療法や検査法の開発に取り組みます

当科は、少しでも良い手術、少しでも良い治療や検査方法を求めて、診療に直結した臨床研究に取り組んでいます。大学のような研究機関ではありませんので、基礎医学研究は行いませんが、診療に直結した臨床医学の分野では、これまでにも、特に胸腔鏡手術の領域や気胸の診断治療で、幾ばくかの成果を上げることができたのではないかと自負しております。今後も医学・呼吸器外科学の発展に貢献できるよう臨床研究にも精進して参ります。

診察や説明には十分な時間をかけます

手術の是非を決めるためには、充分な情報取得と提供の時間が必要です。問診(情報を聞きとる診察手技)と説明に時間をかけていますので、診察の際は時間に余裕を持ってお越し下さい。通常、初診診療には1件1時間程度の時間がかかります。治療方針決定にあたっては、時間をかけ、理解していただくまで説明をしておりますが、説明の相手がご高齢者だけ、あるいは患者おひとりだけでは十分な説明責任を果たせなくなっております。最終的に治療を選ぶのは患者自身であっても、ご家族の承諾なしには手術をお受けできない場合もありますので、患者お一人での受診は避け、可能な限り、ご家族とともに御来院ください。

肺がんや自然気胸など、主な疾患や胸腔鏡手術などの治療手技についての治療方針は別ページ
(胸腔鏡手術(内視鏡手術)、肺がん縦隔疾患自然気胸そのほかこんな時は )をご覧ください