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AGA(男性型脱毛症)の治療を始めたいけれど、クリニックに通う時間がない、人目が気になる。そんな悩みを抱えている方にとって、自宅から受診できるオンライン診療は有力な選択肢です。

ただし、AGAオンライン診療を扱うクリニックは数多く、料金体系や取り扱い薬、診療時間もそれぞれ異なります。選び方を間違えると、費用が想定以上にかさんだり、症状に合わない治療を続けてしまうことにもなりかねません。

この記事では、AGAオンライン診療の仕組みから料金相場、治療薬の種類、クリニック比較で見るべき5項目、注意点までをまとめました。

AGAオンライン診療とは自宅で相談から処方まで受けられる方法

AGAオンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使い、自宅にいながら医師の診察と治療薬の処方を受けられる仕組みです。2018年に厚生労働省が「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を策定して以降、初診からのオンライン診療が認められる範囲が広がりました。

AGA治療は投薬が中心で、外科的な処置を伴わないケースが多いため、オンライン診療との相性がよいとされています。では、実際にどのような流れで診察から薬の受け取りまで進むのでしょうか。

ビデオ通話で診察を受けて治療薬が自宅に届く仕組み

AGAオンライン診療では、予約から薬の受け取りまで、すべて自宅で完結します。

一般的な流れは次のとおりです。まず、クリニックの公式サイトやアプリから診療の予約を取り、事前に問診票へ回答します。予約日時になると、ビデオ通話もしくは電話で医師の診察が始まり、頭髪の状態や体調、服用中の薬の有無などを確認されます。

診察の結果、AGAと診断され治療薬が処方されると、薬は自宅へ配送される流れです。多くのクリニックでは、最短で当日発送、翌日届くケースもあります。

厚生労働省の指針では、オンライン診療はリアルタイムの映像と音声を伴う通信手段で行うことが定められています。つまり、チャットのみの診療は認められておらず、ビデオ通話が基本です。

ただし、画面越しでは頭皮の細かい状態を把握しきれない場合もあるため、医師がオンライン診療では対応が難しいと判断した場合は、対面での受診をすすめられることもあります。この点は、オンライン診療の限界として理解しておく必要があるでしょう。

対面の通院と比べて費用を抑えやすく継続しやすい

オンライン診療は、対面通院と比べて費用面・時間面の負担が軽くなりやすいのが特徴です。

AGA治療は自由診療のため、健康保険が適用されません。治療費はすべて自己負担となり、内服薬の処方だけでも月額3,000円から20,000円程度の費用がかかります。対面通院の場合、ここに交通費や通院にかかる時間的なコストが加わります。

オンライン診療であれば、交通費がかからず、移動や待ち時間もありません。クリニックによっては診察料を無料としているところもあり、薬代と送料のみで治療を続けられるケースもあります。

もう一つの利点は、人目を気にしなくてよいことです。AGA治療を受けていることを周囲に知られたくないと感じている方は少なくありません。オンラインなら待合室で他の患者と顔を合わせる心配もなく、心理的なハードルが低い点も継続しやすさにつながっています。

AGA治療は最低でも6か月、一般的には1年以上の継続が求められます。費用と通いやすさの両面から無理なく続けられる方法を選ぶことが、治療の成果に直結するといえるでしょう。

AGAオンライン診療クリニックの選び方で比較したい5つの項目

AGAオンライン診療のクリニックを選ぶ際は、料金だけでなく複数の項目を横並びで比較して判断するのが望ましいといえます。月額の薬代が安くても、診察料や送料が別途かかれば年間総額は割高になりますし、自分の症状に合った治療薬を取り扱っていなければ、途中で別のクリニックに乗り換える手間も生じます。

とくに見落としやすいのが、診療時間の幅や副作用が出たときの相談体制です。AGA治療は半年以上の継続が前提となるため、始めやすさだけでなく「続けやすさ」の視点が欠かせません。ここでは、後悔しないために押さえておきたい5つの比較項目を順に取り上げます。

薬代と診察料と送料を含めた年間総額で比較する

AGA治療の費用を比較するときは、月額の薬代だけでなく、年間にかかる総額で判断することが大切です。

AGAクリニックの広告では「月額○○円から」という表記をよく見かけますが、この金額には診察料や送料が含まれていないこともあります。たとえば、薬代が月額3,000円で診察料が1,650円、送料が550円かかるクリニックと、薬代が月額4,000円で診察料と送料が無料のクリニックでは、年間総額はそれぞれ62,400円と48,000円となり、月額が安い前者のほうが割高になります。

また、定期配送プランやまとめ買いプランを利用すると1か月あたりの費用が下がるクリニックもあります。ただし、長期契約は途中解約しにくい場合もあるため、契約条件まで確認しておくべきでしょう。

AGA治療は長期にわたるもの。目先の安さに飛びつかず、年間の実質負担額で比較してください。

薄毛の進行度に合った治療薬を取り扱っているか

クリニックが処方できる治療薬の種類は、治療の選択肢を左右します。

AGA治療に使われる代表的な薬は、抜け毛の進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドと、発毛を促すミノキシジルの3種類です。薄毛の初期段階であればフィナステリド単剤で対応できることもありますが、ある程度進行している場合はミノキシジルとの併用が検討されます。

クリニックによっては、フィナステリドのみの取り扱いで、デュタステリドやミノキシジル内服薬に対応していないところもあります。今は予防目的でも、将来的に治療を強化する可能性を考えると、複数の治療薬を取り扱っているクリニックのほうが柔軟に対応しやすいでしょう。

どの薬が自分に合うかは医師の診察で判断されるものですので、まずは相談してみることが第一歩です。

土日や夜間でも予約が取りやすい診療時間か確認する

仕事が忙しい方にとって、診療時間の幅はクリニック選びの大きなポイントになります。

オンライン診療の利点は場所を選ばないことですが、診療を受けられる曜日や時間帯はクリニックごとに異なります。平日の日中しか対応していないクリニックだと、会社員や日中に時間がとれない方は受診が難しくなるでしょう。

一方で、土日祝日も診療を行っているクリニックや、夜22時まで受け付けているところ、なかには24時間対応のクリニックもあります。当日予約が可能なところであれば、急に時間ができたタイミングでも受診できます。

AGA治療は定期的な受診が必要です。初回だけでなく、2回目以降の再診の予約のとりやすさも含めて確認しておくとよいでしょう。

治療薬の配送スピードとプライバシー配慮の梱包か

薬が届くまでの日数や、届いたときの梱包内容も気にしたい点です。

多くのクリニックでは、診察後に決済が完了すると最短で当日中に薬が発送されます。翌日届くケースも珍しくありません。ただし、発送元の地域や受け取り先の住所によって到着日数は変わるため、事前に目安を確認しておくと安心です。

プライバシーへの配慮として、差出人名をクリニック名ではなく個人名で発送できるところや、品名を「サプリメント」「日用品」といった表記にしているところもあります。コンビニ受け取りや宅配ロッカーでの受け取りに対応しているクリニックであれば、家族と同居している方でも安心でしょう。

薬の梱包内容は、クリニックの公式サイトやよくある質問のページに記載されていることが多いので、気になる方は事前に確認してください。

副作用が出たときに相談できるサポート体制があるか

AGA治療薬にも副作用のリスクがある以上、何かあったときに相談できる体制は見落とせません。

フィナステリドやデュタステリドでは性機能に関する症状が報告されることがあり、ミノキシジル内服薬では動悸やむくみが起こるケースがあります。いずれも頻度は高くないとされていますが、個人差があるため、服用中に気になる症状が出た際にすぐ相談できる環境は必要です。

クリニックによっては、LINEやメールで随時相談を受け付けているところもあれば、次回の定期診察まで待つ必要があるところもあります。電話相談の対応時間や、緊急時に対面診療へ切り替えられるかどうかも確認しておくとよいでしょう。

なお、副作用の症状や程度には個人差があります。少しでも体調に変化を感じたら、自己判断で服用を中止せず、まず処方元の医師に相談することが基本です。

AGAオンライン診療の料金相場を予防と発毛のプラン別に比較

AGAオンライン診療の費用は、治療の目的によって大きく変わります。抜け毛を防ぐ予防目的であれば月額1,000円台から始められるクリニックがある一方、積極的に髪を増やす発毛目的では月額5,000円台以上かかるのが一般的です。

費用を比べるときに注意したいのが、広告に掲載されている「初月○○円」の価格です。2か月目以降は通常価格に戻るケースが多く、初月の安さだけで判断すると年間の負担額が想定と合わなくなることがあります。ここでは、プラン別の料金相場と、費用面で失敗しないための考え方を整理します。

予防プランはフィナステリド処方で月額1,000円台から

抜け毛を防ぎたい、現状を維持したいという方は、予防プランが対象になります。

予防プランでは主にフィナステリドが処方されます。フィナステリドのジェネリック医薬品を使用した場合、対面のクリニックでは月額3,000円から6,000円程度が相場です。

一方、オンライン診療では定期配送プランやまとめ買いの割引を利用できるクリニックがあり、月額換算で1,000円台後半から始められるケースもあります。ただし、この場合は12か月分の一括購入が条件となっていることが多く、途中解約の条件を確認しておく必要があります。

送料が別途かかるクリニックでは、1回あたり550円前後が加算されるため、年間で6,600円ほどの差が生じます。月額の薬代だけでなく、送料込みの実質負担額で比較することをおすすめします。

発毛プランはミノキシジル併用で月額5,000円台から

すでに薄毛が進行しており、髪を増やしたいという方は、発毛プランが検討対象です。

発毛プランでは、フィナステリドまたはデュタステリドに加え、ミノキシジル内服薬が処方されるのが一般的です。対面のクリニックでは、この組み合わせで月額10,000円から20,000円程度が相場となっています。

オンライン診療のまとめ買いプランを利用した場合、月額換算で5,000円台から始められるクリニックもあります。ミノキシジル外用薬を追加する場合はさらに費用が上乗せされ、月額15,000円前後になることもあるでしょう。

発毛プランは予防プランよりも費用がかかるため、治療開始前に年間の総額を試算しておくことが大切です。たとえば月額10,000円の発毛プランであれば年間120,000円、送料が月550円かかるなら年間で6,600円が加わり、合計126,600円になります。

初月だけでなく2ヶ月目以降の実質負担額で判断する

AGA治療の広告でよく見かける「初月○○円」の価格には注意が必要です。

初月の費用が極端に安いクリニックでは、2か月目以降に通常価格へ戻るケースがほとんどです。たとえば、初月が1,760円でも2か月目以降は3,412円になるプランの場合、年間の総額は39,292円(1,760円+3,412円×11か月)となります。初月の安さだけで判断すると、想定と異なる出費に感じることもあるでしょう。

また、定期配送プランの解約条件も確認しておくべきポイントです。一部のクリニックでは、最低利用期間が設けられていたり、解約手数料が発生したりする場合があります。

AGA治療は半年から1年以上の継続が前提になるため、2か月目以降の月額費用と年間の合計金額を基準にして、無理なく続けられる範囲のプランを選ぶことが肝心です。

AGA治療のオンライン診療で処方される治療薬の種類と役割

AGAの治療薬は、大きく分けると「抜け毛を抑える薬」と「発毛を促す薬」の2種類に分類されます。日本皮膚科学会が2017年に公表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用薬の3つが推奨度A(行うよう強く勧める)と評価されています。

オンライン診療でも処方される薬の種類は対面と同じですが、それぞれの作用や副作用を理解していないと、医師との相談で的確な質問ができません。ここでは、各治療薬の仕組みと使い分けの目安を解説します。

フィナステリドは抜け毛の進行を抑えたい人に処方される

フィナステリドは、AGA治療で最初に検討されることが多い内服薬です。

AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素(リダクターゼ)II型の作用によって変換されたものです。フィナステリドは、この5α還元酵素II型の働きを阻害し、DHTの生成を抑えることで抜け毛の進行を防ぎます。

先発品は「プロペシア」の名称で知られていますが、現在はジェネリック医薬品も多く流通しており、費用を抑えやすくなっています。1日1錠を継続して服用するのが基本で、効果を実感できるまでには3か月から6か月程度かかるとされています。

副作用としては、性欲の減退や勃起機能の低下がまれに報告されています。また、女性(とくに妊娠中や妊娠の可能性がある方)は、薬に触れることも避ける必要があります。服用にあたっては、必ず医師の診察を受けてください。

デュタステリドはより広い範囲の薄毛に対応している

デュタステリドは、フィナステリドと同じくDHTの生成を抑える内服薬ですが、作用する範囲が広い点に違いがあります。

5α還元酵素にはI型とII型があり、フィナステリドがII型のみに作用するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害します。そのため、DHTの抑制効果がフィナステリドよりも高いとされており、先発品の「ザガーロ」は2015年に厚生労働省から承認を受けました。

フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合や、薄毛の進行が早い場合にデュタステリドへの切り替えが検討されるケースがあります。

ただし、効果が高い分、副作用の発生頻度もフィナステリドよりやや高い傾向が報告されています。日本皮膚科学会のガイドラインでは、国際臨床試験においてリビドー減少が1.3%から8.3%で発生したとの結果が記載されています。どちらの薬が自分に合うかは、医師と相談のうえ判断しましょう。

ミノキシジルは内服と外用があり頭皮環境の改善を目指す

ミノキシジルは、発毛を促す作用を持つ薬です。フィナステリドやデュタステリドが「抜け毛を防ぐ薬」であるのに対し、ミノキシジルは「髪を生やす薬」にあたります。

もともとは血圧を下げる薬として開発されましたが、服用した患者に多毛の症状が見られたことから、AGA治療薬として転用された経緯があります。頭皮の血流を改善し、毛乳頭細胞を活性化させることで、毛母細胞の増殖を促します。

ミノキシジルには外用薬(頭皮に塗るタイプ)と内服薬(飲むタイプ)の2種類があります。外用薬は市販の発毛剤にも含まれており、日本で正式に承認されているのは外用薬のみです。内服薬については国内未承認ですが、医師の判断で処方されるケースがあります。

外用薬は塗布した部分に直接作用するため副作用が比較的穏やかですが、内服薬は全身に作用するため、動悸やむくみなどの循環器系の症状が出る可能性があります。内服薬の使用は、医師の管理のもとで慎重に進める必要があるでしょう。

症状に応じて複数の治療薬を組み合わせる場合もある

AGA治療では、1種類の薬だけでなく、複数の薬を併用することも珍しくありません。

抜け毛の抑制と発毛促進は別の作用であり、たとえばフィナステリドで抜け毛を防ぎながらミノキシジルで発毛を促すという組み合わせは、多くのクリニックで採用されています。日本皮膚科学会のガイドラインでも、フィナステリドまたはデュタステリドとミノキシジル外用薬の併用がより高い効果を期待できるとされています。

ただし、薬の種類が増えれば費用も増加しますし、それぞれの副作用リスクも考慮しなくてはなりません。薄毛の進行がまだ軽い段階であれば、フィナステリド単剤で十分なケースもあります。

治療薬の組み合わせは、薄毛の進行度、体質、治療の目標、予算などを総合的に判断して決められるものです。自己判断で薬を選ぶのではなく、医師と相談しながら治療方針を決めてください。

AGAオンライン診療と対面診療の違いから自分に合う方法を選ぶ

AGA治療には、オンライン診療と対面診療の2つの受診方法があり、どちらにも得意な領域と苦手な領域があります。オンラインは通院の負担がなく投薬治療との相性がよい反面、頭皮を直接確認できないという制約があります。対面は精度の高い診察ができる一方で、通院に時間と費用がかかります。

大切なのは、自分の症状や生活スタイルに合った方法を選ぶことです。実は、初回だけ対面で受診して以降はオンラインに切り替えるという方法もあります。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、自分に合う受診方法の選び方を解説します。

オンライン診療は投薬に特化して通院の負担がない

オンライン診療は、内服薬や外用薬による投薬治療に向いている受診方法です。

最大の利点は通院が不要なことです。自宅やプライベートな空間からスマートフォンやパソコンで受診でき、処方された薬は配送で届きます。通院にかかる移動時間や交通費がなく、仕事の合間や休日の空き時間にも受診しやすいでしょう。

日本人男性の約30%がAGAを発症するとの報告がありますが、実際に治療を受けている方はその一部にとどまります。通院のハードルの高さが治療開始の妨げになっているケースも少なくないため、オンラインで手軽に始められることは大きなメリットです。

一方で、オンライン診療には限界もあります。投薬以外の治療(注入療法や植毛など)には対応できず、頭皮の細かい変化を画面越しで把握するのは難しい場合があります。投薬治療で対応できる範囲の症状かどうかを見極めることが前提になるでしょう。

対面診療は血液検査や触診で頭皮を詳しく確認できる

対面診療では、医師が直接頭皮を目で見て、触れて確認できる点が強みです。

マイクロスコープを使えば、毛穴の状態や毛髪の太さ、密度などを詳しく観察できます。AGA以外の脱毛症(円形脱毛症や脂漏性皮膚炎など)が隠れている可能性も、対面のほうが発見しやすいとされています。

また、AGA治療薬のなかには肝機能に影響を与えるものもあるため、治療開始前に血液検査を実施するクリニックもあります。オンライン診療では、血液検査を別途提携先で受ける必要があったり、検査なしで処方が進んだりするケースがあります。

頭皮の状態を細かく診てもらいたい方、他の脱毛症の可能性も含めて調べたい方、持病がありの治療を進めたい方は、対面診療のほうが安心できるでしょう。

初回は対面で受診してからオンラインに切り替える方法もある

オンラインと対面、どちらか一方に限定する必要はありません。

実際に多くのクリニックが推奨しているのが、初回は対面で受診し、2回目以降はオンライン診療に切り替えるという方法です。初回の対面診療で頭皮の状態をしっかり確認し、治療方針が決まったあとは、薬の処方と経過観察をオンラインで行う流れです。

このやり方であれば、対面診療の診断精度とオンライン診療の利便性の両方を活かせます。もし治療中に気になる変化が出た場合にも、対面診療に戻して頭皮を直接確認してもらえるため、柔軟に対応できるでしょう。

クリニックによっては、対面とオンラインの切り替えがスムーズにできる体制を整えているところもあるため、初回受診の際に確認しておくことをおすすめします。

AGAオンライン診療の予約から治療を開始するまでの流れ

AGAオンライン診療は、予約・診察・服用開始の3ステップで治療を始められます。初めての方は手続きが複雑そうに感じるかもしれませんが、予約から薬の受け取りまで、すべてスマートフォン一つで完結する仕組みです。

診察にかかる時間は10分から15分程度が一般的で、早ければ当日中に薬が発送されるクリニックもあります。事前問診をしっかり入力しておけば、診察がスムーズに進むでしょう。ここでは各ステップで何をするのか、初めての方でも迷わないように具体的な流れを説明します。

公式サイトから予約して事前問診に回答する

AGAオンライン診療の最初のステップは、クリニックの公式サイトまたはアプリからの予約です。

多くのクリニックでは24時間予約を受け付けています。希望の日時を選んで予約を確定させると、診察の前に事前問診への回答を求められます。

事前問診では、年齢、薄毛が気になり始めた時期、現在の症状、服用中の薬、アレルギーの有無、過去の治療歴などを入力します。この情報をもとに医師が診察の準備を行うため、できるだけ正確に回答しましょう。

頭頂部や生え際の写真を撮影して送信するよう求められるクリニックもあります。写真は自然光のもとで、正面・頭頂部・後頭部など複数の角度から撮ると、医師が状態を判断しやすくなります。

ビデオ通話や電話で診察を受けて治療プランを決める

予約した日時になると、ビデオ通話または電話で医師の診察が始まります。

診察時間はクリニックによって異なりますが、10分から15分程度が一般的です。事前問診の内容をもとに、医師が薄毛の状態や進行度を確認し、体調面のヒアリングも行います。

診察の結果、AGAと診断された場合は、症状に応じた治療プランが提案されます。予防目的であればフィナステリド単剤のプラン、発毛も目指すならミノキシジルとの併用プランなど、いくつかの選択肢が示されるのが一般的です。

費用や副作用のリスクについても、この段階で説明を受けます。不明な点や不安なことがあれば、遠慮せずにその場で質問してください。治療プランに納得できたら、決済を行い薬の処方が確定します。

なお、医師の判断によりオンラインでの対応が難しいと判断された場合は、対面での受診をすすめられることもあります。

治療薬が届いたら用法を守って服用を開始する

決済が完了すると、治療薬がクリニックから発送されます。

多くのクリニックでは、14時頃までに決済が完了すれば当日発送に対応しており、翌日から翌々日には届くケースが多いです。届け先の地域や配送状況によっては数日かかることもあります。

薬が届いたら、同封された説明書や診察時の指示に従って服用を開始します。フィナステリドやデュタステリドの内服薬は1日1錠、ミノキシジル外用薬は朝晩の2回塗布が基本です。

AGA治療薬は、飲み始めてすぐに効果が出るものではありません。ヘアサイクルの関係上、変化を感じられるまでには通常3か月から6か月かかるとされています。途中で効果が感じられないからといって自己判断で中止せず、まずは医師に相談するようにしましょう。

服用開始から2週間から4週間ほどで、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。これは薬が作用し始めたサインともいわれていますが、不安な場合は処方元のクリニックに相談してください。

AGAオンライン診療で後悔しないために知っておきたい注意点

AGAオンライン診療は手軽に始められる反面、事前に知っておかないと後悔しやすいポイントもあります。画面越しの診察には情報量の限界があること、定期配送プランの途中変更がしにくい場合があること、そして海外からの個人輸入に安全性の問題があることの3点は、治療を始める前に把握しておきたい内容です。

とくに、費用を抑えようとして個人輸入に手を出すケースは、健康上のリスクが大きいため避けるべきでしょう。デメリットを理解したうえで治療に臨めば、想定外のトラブルを防げます。ここでは、オンライン診療ならではの注意点を3つ取り上げます。

画面越しの診察では頭皮の詳細な確認が難しい場合がある

オンライン診療では、画面越しに確認できる情報に限界があることを理解しておきましょう。

対面診療ではマイクロスコープを用いて毛穴の状態や毛髪の太さ、密度を詳しく観察できますが、オンラインではこうした機器を使った確認が基本的にできません。写真や映像による判断には限界があり、微妙な変化を見逃す可能性も否定できないでしょう。

とくに薄毛の原因がAGA以外(円形脱毛症や脂漏性皮膚炎など)の場合、より詳しい検査が必要になることもあります。画面越しの情報だけでは鑑別が難しい場合があるため、医師が必要と判断した際には対面受診をすすめられることがあります。

不安を感じたら、セカンドオピニオンとして対面のクリニックを受診する選択肢も持っておくとよいでしょう。

定期配送プランは途中で治療方針を変更しにくいことがある

費用を抑えるために定期配送プランやまとめ買いプランを利用する方も多いですが、途中で治療方針を変えにくくなるリスクがあります。

たとえば、12か月分をまとめて購入した後に副作用が出て別の薬に切り替えたい場合、残りの薬が無駄になってしまう可能性があります。また、薄毛の進行が止まって薬を減らしたい場合でも、契約期間中は変更が難しいクリニックもあります。

定期配送プランを申し込む前に、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

  • 途中で薬の種類を変更できるか
  • 解約や休止のタイミングに制限はあるか
  • 解約時に手数料が発生するか

まずは1か月分や3か月分の短期プランで治療を始め、薬が体に合うことを確認してから長期プランに切り替えるのも一つの方法です。

海外からの個人輸入は安全性が保証されていないため避ける

AGA治療薬を安く手に入れようとして、海外の通販サイトから個人輸入を検討する方もいますが、これは避けるべきです。

個人輸入で流通している医薬品のなかには、偽造品や有効成分の含有量が表示と異なるものが混在しています。厚生労働省も、個人輸入した医薬品による健康被害のリスクについて注意喚起を行っています。

正規のクリニックで処方される治療薬は、国内の正規流通ルートで仕入れられたものです。万が一、副作用が発生した場合にも、医師に相談しながら対応できます。

個人輸入の場合は医師の管理下にないため、副作用への対応が遅れたり、そもそも薬の品質に問題がある可能性を排除できません。費用を抑えたい場合は、個人輸入ではなく、ジェネリック医薬品を取り扱うオンラインクリニックを選ぶほうが安全でしょう。